- Skillsは「毎回同じ指示」を1コマンドにまとめる機能
- 反復したい内容をMarkdownファイルを置くだけで作れる。これもClaude Codeに依頼して作れる
/スキル名で呼び出すと反復作業ができ、記事執筆・議事録・提案書など、繰り返す作業ほど効果が高い
はじめに
前回の記事では、Claude Codeの基本的な操作方法を説明しました。Claude Codeの基本設定ができてきたところで、今回は「Skills(スキル)」という機能を紹介します。
Skillsを一言で言うと、「Claude Codeに専門的な役割・行動パターンを追加する機能」です。
たとえば:
- 「SEO記事ライター」スキルを追加 → 記事執筆専門のAIになる
- 「議事録作成」スキルを追加 → 毎回同じ形式の議事録を自動作成
- 「提案書ドラフト」スキルを追加 → 統一フォーマットの提案書を即生成
これらを有効に活用することで、反復作業を簡潔にして、業務効率を高めることができます。ではここから、Skillsの使い方を見ていきましょう。
Claude Code Skillsとは?
Claude Codeにおける「Skills(スキル)」とは、AIに反復的に実行してもらうことを決めたAIへの指示テンプレートです。
通常のチャットAIは言葉を返すだけですが、Claude CodeはSkillsを使うことで、「ファイルの中身を書き換える」「インターネットで最新情報を検索する」「プログラムを実行して計算結果を確認する」といった実務を自律的にこなすことができ、かつ、Skillsとして、登録しておくだけで、そのスキルコマンドをインプットするだけで、反復的にその業務をこなしてくれます。
Claude Code Skillsがない場合
記事を書くたびに、下記のような依頼をする必要があります。
「中小企業の社長向けに、読者が行動できるよう具体的に、SEOキーワードを意識して、3000〜5000文字で、WordPress用のHTML形式で、h2見出しを3〜5個使って、です・ます調で、結論を先に述べる構成で…記事を書いてください」
Claude Code Skillsがある場合(一言で動く状態)
Skillに指示を登録(ここでは、/write-article というスキルとして登録)しておくだけで、下記のように簡単にスキルを呼び起こし、反復的に作業をさせることができるのです。
/write-articleキーワード:「中小企業 DX 失敗事例」
これだけで、上の全条件を満たした記事が生成されます。
Claude Code Skillsの仕組み
ではSkillsはどのように作成ができるのでしょうか?
Skillsの正体は、「.claude/commands/」というフォルダに入れたMarkdownファイルです。Claude Codeに反復的に行うことを「スキルとして登録して。」と依頼するだけで、Markdownファイルを作ってくれ、Skillとして呼び出すことができるようになります。
そして、このファイルに「このスキルが呼ばれたときに何をすべきか」を書いておくと、Claude Codeが読み込んで実行します。
Skillsを作る手順は:
.claude/commands/フォルダを作成する- スキル名.mdファイルを作成する
- ファイルの中に「このスキルが呼ばれたときの指示」を書く
- Claude Codeで
/スキル名と入力して使う
実際にSkillsを作ってみよう
Skillを登録する
Claude Codeを起動して、Skillを登録します。Claude Codeにテキストとして、以下の内容を支持してみてください。
SEO記事をWordPress用HTML形式で執筆するスキルを作りたいと思っています。下記のスキルを「/write-article」というスキルで記憶してください。
あなたは経営・ビジネス領域に精通したSEOライターです。
以下の条件で記事を執筆してください。
## 読者設定
- 中小企業の経営者(従業員10〜100名規模)
- IT知識は少ないが、ビジネスの課題解決に積極的
- 行動意欲が高く、すぐに試せる情報を求めている
## 記事の条件
- 文字数:3,000〜5,000文字
- 構成:①課題提起(読者の悩みに共感)→②本論(解決策を具体的に)→③まとめ(今日できるアクション)
- キーワード:$ARGUMENTS で指定されたキーワードを自然に含める
- 見出し:h2を3〜5個、h3を適宜使用
## 出力フォーマット
WordPress「テキスト(HTML)」タブに直接貼り付け可能なHTML形式で出力。
- 見出し:h2/h3タグを使用
- 段落:pタグで囲む
- 箇条書き:ul/liタグを使用
- 強調:strongタグを使用
- 記事本文にh1は含めない(WordPressのタイトルで設定するため)
## 文体ルール
- です・ます調の丁寧語
- 結論を先に述べ、根拠・詳細を後に述べる(PREP法)
- 専門用語は必ず平易な言葉で説明を添える
- 数字・事例を積極的に使って具体性を高める
- 「〜しましょう」「〜してみてください」など、読者への呼びかけを含める
## 品質チェック
記事を書いたら、以下を確認してください:
- キーワードが自然に含まれているか(詰め込みすぎていないか)
- 読者が今日から実行できる具体的な内容か
- 文字数が3,000〜5,000文字の範囲内か
Skill を使ってみる
Claude Codeを起動して、以下を入力します。
/write-article 中小企業 DX 失敗事例
これだけで、設定した条件をすべて満たした記事が生成されます。
社長業に役立つSkills 実例集
以下に、中小企業の社長が特に役立てられるSkillsのサンプルを紹介します。参考にして、あなたの業務に合わせてカスタマイズしてください。
スキル1:議事録作成(meeting-minutes.md)
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打ち合わせメモから議事録を作成する
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以下の情報をもとに、議事録を作成してください。
## 議事録のフォーマット
**日時:** [入力から抽出]
**参加者:** [入力から抽出]
**場所:** [入力から抽出]
## 議題・討議内容
[箇条書きで整理]
## 決定事項
[明確な決定事項を番号付きリストで]
## アクションアイテム
| 担当者 | 内容 | 期限 |
|------|------|------|
[表形式で整理]
## 次回予定
[次回の打ち合わせ日時・議題]
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ユーザーが打ち合わせのメモ(箇条書きや断片的なメモでも可)を入力したら、
上記フォーマットに整理してください。
不明な項目は「要確認」と記載してください。
スキル2:提案書ドラフト(proposal-draft.md)
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コンサルティング提案書の骨格を作成する
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以下の情報をもとに、クライアントへの提案書のドラフトを作成してください。
## 提案書の構成
1. エグゼクティブサマリー(1枚)
- 課題の本質を1〜2文で表現
- 提案の核心を1〜2文で表現
- 期待される効果(数値目標)
2. 現状分析と課題の整理
- 現状のAs-Is(ありたい姿との乖離)
- 課題の優先順位付け
3. 提案内容
- 具体的な施策(3〜5項目)
- 各施策の「なぜそれか」の根拠
- 実施スケジュール(フェーズ分け)
4. 期待成果と投資対効果
- 数値で示せる成果指標
- 投資対効果の試算
5. 次のステップ
## 注意事項
- 現実的かつ実行可能な提案にする
- 根拠のない数字は入れない(「要調査」と記載)
- クライアントが社内で説明できるレベルの言葉で書く
スキル3:クライアントメール作成(client-email.md)
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クライアントへのビジネスメールを作成する
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以下の状況に合わせたクライアントへのメールを作成してください。
## メールの基本スタイル
- 件名:[内容が一目でわかる簡潔な件名]
- 書き出し:「お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇でございます。」
- 締め:「引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。」
- 敬語レベル:ビジネス丁寧語(過度に堅くならず、誠実で読みやすいトーン)
## 状況別対応
ユーザーが「謝罪メール」「進捗報告メール」「アポイント依頼メール」など
状況を指定したら、それに合わせた文章を作成してください。
## 出力形式
件名と本文をセットで出力してください。
送信前に確認すべき項目は最後に□チェックリストで示してください。
Skillsで「繰り返し作業」を1コマンドに変える
改めて、今回の記事の内容をまとめると、
- Skillsは「毎回同じ指示」を1コマンドにまとめる機能
- 反復したい内容をMarkdownファイルを置くだけで作れる。これもClaude Codeに依頼して作れる
/スキル名で呼び出すと反復作業ができ、記事執筆・議事録・提案書など、繰り返す作業ほど効果が高い
次回は、Claude Codeが通常のAIと異なる理由となるMCPについて解説します。


