M&Aの基礎を理解して出来るようになること

中小企業におけるM&Aの意義を理解する

まずはM&Aの中身の検討を進める前に、M&Aとはどういうものなのか、日本国内及び中小企業で活用されている意義及びその状況について理解しましょう。

M&Aの全体の流れを理解する

M&Aがどういうものか概要を理解したら、次にM&Aの取引の特徴を理解しましょう。取引の特徴を理解すると、なぜM&Aがこのような全体の流れと各ステップで進行するかが見えてきます。

目的と方針を明確にする

「目的と方針を明確にする」ステップは、M&Aの事前検討期間において、最初のステップとして行います。
時間の経過と相手方との協議・検討に伴い、目的や方針を徐々に見失うことも多々あるため、何のために行うかを立ち返って考えられるようにしましょう。

M&Aの推進体制を構築する

M&Aの「推進体制を構築する」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「目的と方針を明確にする」ステップの次に取り組みます。
M&Aの目的や方針を明確にしたら、M&Aを推進し、実現するために必要な体制を構築します。

相手方を見つける

「相手方を見つける」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「推進体制を構築する」ステップの次に取り組みます。
推進体制を構築したら、実際に両者にとってのM&A目的達成を満たすことができる相手方をリサーチ、アプローチしていきます。

取引の事前検討を行う

「取引の事前検討を行う」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「相手方を見つける」ステップの次に取り組みます。
相手方を見つけたら、基本条件の合意に向けて、これまでに把握している情報に基づいて対象企業や事業の価値を分析し、ストラクチャーを検討するなど、取引の大枠の条件を検討していきます。

トップ面談を行う

「トップ面談を行う」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「取引の事前検討を行う」ステップの次に取り組みます。
取引の事前検討を行った後は、トップ面談を行い、基本条件の合意に向けてお互いの更なる理解と協議・交渉を進めます。

基本条件を合意する

「基本条件を合意する」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「トップ面談を行う」ステップの次に取り組みます。
トップ面談を行い、積み残した条件も含めて合意できたら、合意内容をこのタイミングで書面に残し、次ステップ以降で本格検討に進むための取り決めを行います。

デュー・ディリジェンス(DD)を実施する

「DDを実施する」ステップは、M&Aの本格検討期間における最初のステップです。
基本合意を行い取引の大枠が決まったら、最終契約締結に向け、より詳細な調査をDDとして実施します。

価値評価を行う

「価値評価を行う」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「DDを実施する」ステップの次に取り組みます。
DD終了後に実施するというよりは、DDと同時並行で実施します。DDで得た対象企業・事業に関する情報を価値評価分析で織り込んでいきます

ストラクチャーを検討する

「ストラクチャーを検討する」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「価値評価を行う」ステップの次に取り組みます。
このプロセスは、価値評価を行う後である必要はありませんが、最終契約締結に向けた協議・交渉を行う前に、DDで得た情報を踏まえて検討を行います。

最終契約を締結する

「最終契約を締結する」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「ストラクチャーを検討する」ステップの次に取り組みます。
最終契約を締結するための必要情報の取得、整理及び検討が完了したら、相手方と協議・交渉し、最終契約書を締結します。

クロージングを行う

「クロージングを行う」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「最終契約を締結する」ステップの次に取り組みます。

譲受後の対応を行う(PMI)

「譲受後の対応を行う(PMI)」ステップは、M&Aの事前検討期間において、「クロージングを行う」ステップの次に取り組みます。
クロージングが完了し、M&Aのプロセス自体が完了したら早速統合の価値を最大化するためのPMIを進めます。