各社が公表・説明している今後の成長戦略に向けた戦略投資枠の活用について、概要をまとめます。皆さまの会社における同様の論点を考える際に、各社事例として活用ください。適宜アップデートを行ってまいります。
2024年6月:ANYCOLOR
- 2027年4月まで、負債の活用を含めて最大500億円程度のM&A予算を想定
2024年6月:日本特殊陶業
- 2025年3月までの中期経営計画では、500億円/4年なので累計2,000億円の投資枠を用意
- 次の中計では、3,000億円まで規模を増やすことも考えている
- グローバル・ブレインとCVCも組成しており、出資にも力を入れていく
2024年5月:伊藤忠エネクス
- 2023年から2030年度の8年間累計で2,100億円を新規戦略投資に重要(単年平均約260億円)
- 2030年度実質営業CF450億円を目指し、その中でコントロールするものと考えられる
2024年5月 フジ日本精糖
- 戦略投資に中計期間5年間で180億円
- 営業CF100億円に加えて、保有資産売却及び子会社のIPO50億円、有利子負債80億円で資金を捻出
2024年5月 ソニー
- 2024〜26年度でM&Aなど成長投資を1.8兆円の戦略投資を計画
- 連結営業CF4.5兆円から充当予定
- 過去中計に比べて、設備投資に対する金額や割合を含めて増大
- 株主還元も同時に増加
2024年5月 三井住友信託
- 2030年度までに5,000億円を戦略投資として活用し、グローバルな運用力・顧客基盤獲得
2024年4月 三井不動産
- 「コア事業」への成長投資2兆円程度(2026年度までに)
- 戦略的資金として6,000億円程度(2026年度までに)
- M&A投資枠として4,000億円以上(2030年度までに)。M&A推進室も創設
- スタートアップ出資枠として、1,000億円以上(2030年度までに)
- 財務戦略として政策保有株式含めて聖域無い資産の売却を実施
新グループ経営理念 および 新グループ長期経営方針策定三井不動産 ニュースリリースwww.mitsuifudosan.co.jp
2024年4月 小野薬品工業
22年度から5年間で2500億円と設定していた。滝野社長は「2500億円の枠にとらわれず、他社製品の製造販売権の導入や企業のM&A(合併・買収)を進めていく
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF301L70Q4A330C2000000
小野薬品工業・滝野十一新社長「戦略投資、2500億円超も」 - 日本経済新聞小野薬品工業の社長最高執行責任者(COO)に1日就任した滝野十一氏は日本経済新聞のインタビューに応じ、2022年に設定したwww.nikkei.com
2024年3月 日本生命
- 基礎利益に占める海外事業の割合が約4%というなかで、海外事業等の拡大に向け、2兆円を超える投資財源を確保
2024年2月 AGC
- 主に営業CF1兆円の中から戦略投資として2,000億円を捻出
- 戦略事業に関する週植木性も向上させていく