Code Interpreterとは、プログラムコードを解釈し実行するツールで、ChatGPT内から利用できます。このツールを使いこなせば、難しい分析も一瞬でできてしまうほど便利です!今回は、Code Interpreterの使い方と具体的な活用事例を学んでいきましょう。

この記事で抑えておくべきポイント

  • Code Interpreterとは何か
  • ChatGPT内でのCode Interpreterの活用方法
  • Code Interpreterの具体的な活用事例

Code Interpreterとは

Code Interpreterとは何か

Code Interpreterとは、ChatGPT上で利用できる仕組みで、プログラミングに対する知識がない人でも、ChatGPT上で、プログラミングコードを生成したり、プログラミングが必要な処理を実行したりすることが可能になるものです。あなたが、何かの分析や処理をしたいと、あなたが命令を出すと、その内容を解釈し、有名なプログラミング言語のPythonが裏側で処理をしてくれる機能になります。

ChatGPTでのCode Interpreterの使い方

Code InterpreterはChatGPTの有料版「ChatGPT Plus」で利用できるGPT-4によるチャットを新規に開始するときに利用できます。Code InterpreterはGPT-4のチャットを機動すると、特別な設定なく、誰でもそのまま利用いただけます。さらに、この機能はGPTsを作る際にも利用することができ、自分だけのカスタマイズ、プログラミングボットを作成することも可能になります。

GPTsに関しては、以下の記事にて詳しく解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

【初心者必見】GPTsの作り方を詳しく解説

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Code Interpreterの特徴

Code Interpreterの特徴は大きく、以下の2つあります。一言で言うと、プログラミングがわからない人でも、Pythonを活用したさまざまな処理ができることです。Code Interpreterを利用できるようになるだけで、自らできる業務の幅が広がること、間違いなしでしょう。

  • Python実行環境がなくてもコードの生成・実行が可能
  • ファイルのアップロードと、そのファイルを対象にした処理が行なえる

Code Interpreterの活用方法

Code Interpreterを使ったデータ分析の例

最も有益なCode Interpreterの活用方法の一つが、Excelファイルの分析業務をCode Interpreterにお任せできることです。例えば、販売データがExcelやCSVに保存されている場合、まずそのファイルをアップロードします。その上で、データを元に分析したい項目やグラフ化したい部分を指定すれば、一瞬にして、売上高の月別推移をリアルタイムでグラフ化することが可能になるのです。

上記のような処理を行う際に、コードを多く書けない初心者でもテキストでやりたいことを入力(プロンプト)することでに、簡単にPythonを動かすことができます。たとえば、「このデータから平均値を計算して」というような命令をプロンプトとして入力すると、ファイルを読み込んだ上で、Code Interpreterがその命令をコードに変換して実行します。これにより、プログラミングスキルが未熟なユーザーでも、複雑なデータ処理を行うことが可能になります。

Code Interpreterを使ったOCR活用事例

OCR(光学文字認識)とは、書類やファイルからテキストを抽出してデータベースに保存する作業です。例えば、名刺の画像から名刺の内容を読み取ったり、PDF上の表形式から、表の中のデータを読み取ったりする技術を指します。そして、このOCRをCode Interpreterで活用することができるのです。

具体的には、スキャンした文書からテキストを抽出し、その内容に出力してもらうことも可能です。

  • 名刺を読み取って、内容を出力してもらう
  • PDF上にある表やグラフの数字を読み解いて、CSVにファイル変換してもらう
  • PDFファイルの内容を要約してもらい、テキストで出力してもらう

などが可能になります。ファイル形式を跨いで分析をしてくれるのは非常に便利ですよね。

一方で、OCR技術はテキストは識別できるものの、画像の内容などまでは識別することができませんので、ご注意ください。

GPTsにおけるCode Interpreterの活用

GPTs内でCode Interpreterでできること

上述の通り、GPTs内にて、Code Interpreterを設定することで、GPTがPythonを用いて、分析して、出力するミニアプリを簡単に構築することができます。作り方は簡単、GPTの作り方に応じて、GPTの役割などを日本語のプロンプトで入力するのとあわせて、Code Interpreterにチェックを入れるだけです。非常に簡単にご利用いただけます。GPTsでは、

  • Web browsing(ウェブ検索をした内容をもとに回答)
  • DALL-E画像生成(画像を作成)
  • Code Interpreter(ファイルから分析、OCRの活用など)

を3つ同時に利用することができます。使いようによっては高度な出力までできるミニアプリを構築可能です。

よくある失敗事例

よくある失敗事例

  • Code Interpreterを利用して、出力したいグラフがうまく表示されない

    Code Interpreterを利用して、出力したい内容がうまく出力されない場合、読み込んだファイルの内容が複雑すぎる(行列関係)、プロンプトが曖昧で適切な情報を取得できていない。の2つの可能性が考えられます。ファイルのデータを分割して、段階を追って、データを組み合わせていくなど、Code Interpreterが可能な範囲に合わせて、指示していくことが重要です。

よくある質問

ChatGPTのCode Interpreterでサポートされているプログラミング言語は何ですか?

ChatGPT上のCode Interpreterで直接実行可能なプログラミング言語は、主にPythonのみです。現在のところ、多くのプラットフォームではPythonコードの解釈と実行に特化しており、その他の言語については段階的にサポートが拡大されることが期待されています。ユーザーは、Pythonを使って多様なプログラムをテストし、結果をリアルタイムで確認できます。

ChatGPTのCode Interpreterを使って実際にコードを実行する際の制限は何ですか?

ChatGPTのCode Interpreterでは、外部アクセスと実行時間の制限が設けられています。具体的には、Webサイトへのアクセスや、一定時間以上の長い実行時間を要するコードの実行が制限されることがあります。そのため、Webサイトを活用した分析や、大規模なデータ処理や長時間を要する計算は適していません。今後進化する可能性は高いですが、まずは簡易な分析業務から効率化していきましょう。

まとめ

ChatGPTは、テキスト生成だけでなく、画像生成、Code InterpreterによるPython分析とさまざまな機能が追加され、より便利になってきています。そして、これからますます技術は進化していくでしょう。技術の進化の波に乗って、今からChatGPTの活用に慣れ、業務を効率化していきましょう!

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